Java開発環境の準備

 Javaでアプリケーションを開発するには、次のようなソフトウェアが必要になります。

■ JDK

 まず、JDKを入手します。本テキスト執筆時点では、次のURLでダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javase/downloads/index.html

 ダウンロードしたファイルを実行してください。次のようにウィザードが立ち上がるので、「次(N)>」ボタンをクリックします。

JDKインストールウィザード
JDKインストールウィザード

 次に、インストール先を指定します。変更する場合は「参照」ボタンをクリックして、インストール先を変更します。インストール先を設定した後、「次(N)>」ボタンをクリックします。

インストール方法の指定
インストール方法の指定

 次に、JREのインストール先を指定します。その後「次(N)>」ボタンをクリックします。

JREインストール先の指定
JREインストール先の指定

 しばらくすると次のような画面が表示されます。「閉じる(C)」ボタンをクリックして終了します。

インストール完了
インストール完了

■ テキストエディター

 Windowsに付属しているメモ帳で作成できます。ワードプロセッサーなどは使用しません。テキストエディターと呼ばれるソフトウェアを使用します。メモ帳以外にも高機能なソフトウェアがインターネット上に公開されています。

■ コマンドプロンプト

 テキストエディターを使ってJavaプログラムを作成した後、コンパイルをして実行をします。このコンパイルと、実行をするときにコマンドプロンプトを使用します。そのため、操作しやすい設定を行いましょう。

 JDKをインストールしたフォルダー内ある「javac.exe」を使用してコンパイルし、「java.exe」を使用して実行します。コマンドプロンプトで使用するときに、簡単にそれらの実行ファイルを指定できるように、開発しているコンピューターにパスを設定しましょう。

 コントロールパネルを起動し、「システムとセキュリティ」をクリックします。

コントロールパネル
コントロールパネル

 システムとセキュリティの一覧から「システム」をクリックします。

システムとセキュリティ
システムとセキュリティ

 システムの一覧から「システムの詳細設定」をクリックします。

システム
システム

 「システムのプロパティ」ダイアログボックスが表示されるので、「環境変数(N)...」ボタンをクリックします。

システムのプロパティ
システムのプロパティ

 「環境変数」ダイアログボックスで、「~のユーザー環境変数」の欄に変数「Path」を追加します。リストに「Path」がない場合は「新規」ボタンをクリックして新しく作ります。既に登録されていれば「編集」ボタンをクリックして、設定を追加します。今回は、「新規」で説明します。

環境変数
環境変数

 「新しいユーザー変数」ダイアログボックスに次のように入力して「OK」ボタンをクリックします。
(編集の際は次の変数値を;に続けて入力します。)

新しいユーザー変数
新しいユーザー変数

 その後、その他のダイアログボックスを閉じます。

 コマンドプロンプトを起動して確認しましょう。コマンドプロンプトで次のように入力してください。Javaコンパイラーのバージョンが表示されます。

Microsoft Windows [Version 10.0.10240]
(c) 2015 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:¥Users¥XXXX>javac -version
javac 1.8.0_102

C:¥Users\XXXX>

■ 保存フォルダーとコマンドプロンプトの設定

 テキストエディターで作成したソースプログラムをコンパイルする時に、コマンドプロンプトを使用します。その際に、コンパイルの指定がしやすいように設定をしましょう。まず、ソースプログラムを保存するフォルダーを作成します。今回は「C:¥work」とします。

 次に、コマンドプロンプトの設定をします。コマンドプロンプトのショートカットをデスクトップに作成してください。その後、そのショートカットを右クリックして「プロパティ(R)」を選択してください。

 次の図のように「作業フォルダー」にソースプログラムを保存するフォルダーを指定して、「OK」ボタンをクリックしてください。

コマンドプロンプトのプロパティ
コマンドプロンプトのプロパティ

 作成したショートカットより、コマンドプロンプトを起動してください。次のようになっています。

Microsoft Windows [Version 10.0.10240]
(c) 2015 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:¥work>

 これでコンパイルしたり、実行したりするときにソースプログラムを指定しやすくなります。

■ 統合開発環境

 上記のように、テキストエディターとコマンドプロンプトを使用して開発することができますが、統合開発環境を使うと開発しやすくなります。次のような種類があります。

 統合開発環境を使うと、プログラムの入力、コンパイル、実行確認を始め、データベース管理などさまざまな操作を一つのソフトウェアで行なうことができます。

 本テキストでは、文法編では統合開発環境は使用せず、テキストエディターとコマンドプロンプトで検証します。オブジェクト指向編で統合開発環境を使って学習しましょう。

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