多次元配列

 前節まで学習した配列はデータが線のように一列に並んでいるため、1次元配列と呼ばれます。これから縦と横に、つまり表のように並べる配列(2次元配列)を見てみましょう。2次元配列は次のように宣言します。

 この節では、次のような多次元配列の操作方法を確認します。

■ 2次元配列の初期化

 2次元配列は次のように初期化します。

2次元配列初期化の書式
配列名 = [[値1, 値2, ], [値1, 値2, ], ]

例:
 foods = [['りんご', 'みかん'], ['にんじん', 'キャベツ', 'レタス']]

○ ファイル

 Chapter2プロジェクトに次のファイルを追加してください。

ファイルの種類 空のPythonファイル
ファイル名 twodimensionalarraytest1.py

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. #配列を用意する
  2. foods = [['りんご', 'みかん'], ['にんじん', 'キャベツ', 'レタス']]
  3. #配列の内容を表示する
  4. print(foods)

○ 実行結果

[['りんご', 'みかん'], ['にんじん', 'キャベツ', 'レタス']]

○ 解説

 2行目では、2次元配列の初期化をしています。配列の要素内に配列をセットする要領で初期化します。

2次元配列の初期化
2次元配列の初期化


■ 2次元配列の要素にアクセス

 2次元配列の要素にアクセスするには次のように指定します。

2次元配列初期化の書式
配列名[インデックス番号] [インデックス番号] =

例:
 foods[1][2] = 'きゅうり'

○ ファイル

 Chapter2プロジェクトに次のファイルを追加してください。

ファイルの種類 空のPythonファイル
ファイル名 twodimensionalarraytest2.py

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. #配列を用意する
  2. foods = [['りんご', 'みかん'], ['にんじん', 'キャベツ', 'レタス']]
  3. #配列の内容を表示する
  4. print(foods)
  5. print("foods配列の[0][1]の内容:{}".format(foods[0][1]))
  6. #配列の内容を変更する
  7. foods[1][2] = 'きゅうり'
  8. #配列の内容を表示する
  9. print("変更後の配列:{}".format(foods))

○ 実行結果

[['りんご', 'みかん'], ['にんじん', 'キャベツ', 'レタス']]
foods配列の[0][1]の内容:みかん
変更後の配列:[['りんご', 'みかん'], ['にんじん', 'キャベツ', 'きゅうり']]

○ 解説

 6行目では、foods配列のインデックス番号「0」番の配列内の「1」番の要素を画面に表示しています。「みかん」が表示されます。

2次元配列の要素にアクセス
2次元配列の要素にアクセス

 9行目では、foods配列のインデックス番号「1」番の配列内の「2」番の要素に「きゅうり」を代入しています。12行目で、foods配列を表示していますが、「レタス」が「きゅうり」に変更されていることを確認できます。

2次元配列の要素に代入
2次元配列の要素に代入

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