サンプルデータベースの準備

 今回のテキストで利用するデータベースを準備しましょう。データベースはSQL Server 2012 Expressを利用します。

作成するデータベース名 Books

サンプルデータベースダウンロード

■ テーブル作成作成手順

 Visual Studio Community 2013を起動し、メニューより「ツール(M)」―「データベースへの接続(D)...」をクリックします。

データベースへの接続を選択する
データベースへの接続を選択する

 「データソースの選択」ダイアログボックスが表示されるので、次の図のように「データソース(S):」より「Microsoft SQL Serverデータベース ファイル」を選択し、「続行」ボタンをクリックします。

メニューを選択
メニューを選択

 すると、「接続の追加」ダイアログボックスが表示されるので、「データベース ファイル名(新規また既存)(D):」に「C:¥Work¥Books.mdf」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。

データベースファイルを指定する
データベースファイルを指定する

 すると、次のようにダイアログボックスが表示されるので、「はい(Y)」をクリックします。

データベース作成の確認
データベース作成の確認

 Visual Studioの「サーバー エクスプローラー」にデータベースが追加されます。ここからテーブルを作成したり、データを参照・設定したりすることができます。

データベースが作成された
データベースが作成された

 作成したデータベースにテーブルを作成しましょう。次の図のように「テーブル」を右クリックして、メニューより「新しいテーブルの追加(T)」をクリックします。

新しいテーブルを追加するメニュー
新しいテーブルを追加するメニュー

 次の図のような画面が表示されるので、表「Usersテーブルの構成」のテーブル構造を参考に次の図のように入力してください。そして、「T-SQL」内のSQLにテーブル名をセットします。

テーブル構造を設定する画面
テーブル構造を設定する画面

 画面左上の「Update」ボタンをクリックして設定内容を実行します。

設定内容を更新する
設定内容を更新する

 すると、次の図のようなダイアログボックスが表示されるので、「Update Database」ボタンをクリックします。

Updateの実行
Updateの実行

 「サーバー エクスプローラー」内の左上にある更新ボタンをクリックすると、テーブル内に「Users」テーブルが表示されます。

作成したテーブルを確認する
作成したテーブルを確認する

 同様に表「Booksテーブルの構成」~「Lentalテーブルの構成」を参考にテーブルを追加します。なお、表の中の備考に「IDENTITYの指定:Yes」となっている場合は、その列のプロパティを次のように設定します。

IDENTITYプロパティ変更
IDENTITYプロパティ変更

■ テーブルの種類

テーブル名 詳細
Users 図書管理システムを利用するユーザーが登録されているテーブル
Books 書籍情報が記録されているテーブル
Category 書籍の種類が記録されているテーブル
Location 書籍が保管されている所在地が記録されているテーブル
Lental 書籍がいつ、誰に貸し出されたかなどの情報を記録するテーブル
作成するテーブルの種類

■ テーブルの構成

テーブル名 Users
列名 データ型 NULL 備考
Id int 主キー、ID
UserName nvarchar(20) ユーザー名
Password nvarchar(20) パスワード
Name nvarchar(30) 氏名
Usersテーブルの構成
テーブル名 Books
列名 データ型 NULL 備考
Id int 主キー、IDENTITYの指定:Yes、ID
CategoryId int 分類番号
BookName nvarchar(50) 書籍名
Author nvarchar(30) 著者名
Publish nvarchar(30) 出版社
Isbn nchar(15) ISBNコード
Price int 価格
LendingState bit 貸出状況
Booksテーブルの構成
テーブル名 Category
列名 データ型 NULL 備考
Id int 主キー、IDENTITYの指定:Yes、ID
CategoryName nvarchar(20) 分類名
Categoryテーブルの構成
テーブル名 Location
列名 データ型 NULL 備考
Id int 主キー、IDENTITYの指定:Yes、ID
LocationName nvarchar(25) 所在地名
Address nvarchar(50) 住所
Tel nchar(15) 電話番号
Fax nchar(15) FAX番号
Locationテーブルの構成
テーブル名 Lental
列名 データ型 NULL 備考
Id int 主キー、IDENTITYの指定:Yes、ID
BookId int 貸出書籍ID
UserName nvarchar(10) 利用者名
LentalDate Datetime 貸出日
Lentalテーブルの構成

■ データ登録手順

 テーブルを作成したら、次にデータを登録しましょう。次の図のようにデータを追加したいテーブル名を右クリックし、「テーブル データの表示(S)」をクリックします。

データを追加するメニューを選択
データを追加するメニューを選択

 次の図のよう入力画面が出てくるので、表1-9~表1-12を参考にデータを入力します。

テーブルにデータを登録する
テーブルにデータを登録する

■ サンプルデータ

テーブル名 Users
ID ユーザー名 パスワード 氏名
1 sato spass 佐藤
2 suzuki sass 鈴木
3 takahashi tpass 高橋
Usersテーブルのサンプルデータ
テーブル名 Books
ID 分類番号 書籍名 著者名 出版社 ISBNコード 価格 貸出状況
1 1 C言語ポインタ攻略 山本壮太 技術出版 9784000000000 2,500 NULL
2 2 コーヒーのように味わえるJava言語 青山皇妃 上島社 9784010000098 2,800 NULL
3 1 寝ながら覚えるC言語入門 坂上千里 技術出版 9784000000001 2,200 NULL
Booksテーブルのサンプルデータ
テーブル名 Category
ID 分類名
1 C言語
2 Java
Categoryテーブルのサンプルデータ
テーブル名 Location
ID 所在地名 住所 電話番号 FAX番号
1 岐阜 岐阜県各務原市 053-98X-6543 053-98X-6544
2 名古屋 愛知県名古屋市 052-12X-4567 052-12X-4568
Locationテーブルのサンプルデータ

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