関数で処理した結果を、関数を呼び出す側に渡すためには戻り値を指定します。戻り値は戻すデータのデータ型を、定義するときの戻り値のデータ型として指定します。
関数の定義内でデータを呼び出し側に戻すには次のように指定します。
| 戻り値指定の書式 | 
|---|
| retrun 式; | 
これから戻り値を指定しないパターンと指定するパターンを見てみましょう。
戻り値を指定しない場合は戻り値の型を「void」と指定します。
○ ファイル
次のようにファイルを作成してください。
| ファイル名 | returnTest1.c | 
|---|
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ フローチャート
○ 実行結果
            数値1:20
            数値2:30
            合計:50
        
○ 解説
4~6行目で関数を定義しています。この関数は仮引数を二つ用意しています。整数値を受け取ります。そして、戻り値は「void」と指定しているので、ありません。2つの整数を加算し、表示して呼び出し元に戻ります。
今回はmain関数で加算したい数値を入力しています。add関数を呼び出す時に加算した二つの入力データを渡しています。今回は、計算と表示をadd関数が担当しています。
戻り値を一つ指定することができます。戻り値を指定する場合は関数の定義で戻り値のデータ型を指定します。
○ ファイル
次のようにファイルを作成してください。
| ファイル名 | returnTest2.c | 
|---|
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ フローチャート
○ 実行結果
            数値1:40
            数値2:60
            合計:100
        
○ 解説
4~6行目で関数を定義しています。この関数は仮引数を二つ用意しています。整数値を受け取ります。そして、戻り値は「int」と指定しているので整数値が返ります。2つの整数を加算し、呼び出し元にその結果を返します。
今回はmain関数で加算したい数値を入力しています。add関数を呼び出す時に加算した二つの入力データを渡しています。今回は、計算をadd関数が、計算結果の表示をmain関数が担当しています。