簡単なWebアプリケーション作成

では、簡単なWebアプリケーションを作成して、作成手順を確認しましょう。ここでは、次の種類のWebアプリケーションの作成方法を試してみます。

■ JSPファイルを使ったWebアプリケーション

○ JSPファイルを追加する

プロジェクトを右クリックして表示されるメニューより「新規(W)」―「その他(O)...」をクリックします。すると次の図のように「ウィザードを選択」ダイアログボックスが表示されます。そのダイアログの「ウィザード(W):」内の「Web」―「JSPファイル」を選択します。その後、「次へ(N) >」ボタンをクリックします。

JSPファイルの選択画面
JSPファイルの選択画面

すると、次の図のように「新規JSPファイル」ダイアログボックスが表示されるので、「ファイル名(M):」に「JSPTest」を入力して「完了(F)」をクリックします。

ファイル名を指定する
ファイル名を指定する

すると、次の図のように「プロジェクト・エクスプローラー」のプロジェクト内にJSPファイルが配置されます。

JSPファイルが追加された
JSPファイルが追加された

○ 配置したファイルを編集する

配置した「JSPTest.jsp」に次のようにプログラムを入力してください。

JSPTest.jsp

  1. <%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8"
  2.     pageEncoding="UTF-8"%>
  3. <%@ page import="java.util.*" %>
  4. <!DOCTYPE html>
  5. <html>
  6. <head>
  7. <meta charset="UTF-8">
  8. <title>はじめてのJSP</title>
  9. </head>
  10. <body>
  11.     ようこそ、JSP!<br>
  12.     <%= new Date() %>
  13. </body>
  14. </html>

○ テスト実行をする

実行するにはTomcatサーバーを起動する必要があります。起動していない場合は、前節を参照してTomcatサーバーを起動してください。その後、Webブラウザーを起動して、次のようなURLを入力してアクセスしてください。

http://localhost:8080/WebApp/JSPTest.jsp

実行結果
実行結果

■ Servletを使ったWebアプリケーション

○ Servletファイルを追加する

次に、Servletファイルを作成しましょう。サーブレットは、「HttpServlet」クラスを継承したクラスを作ります。プロジェクトにクラスを追加してください。今回は次の図のように「パッケージ(K):」に「test.servlet」、「名前(M):」に「ServletTest」、「スーパークラス(S):」に「javax.servlet.http.HttpServlet」を指定してください。その後、「完了(F)」ボタンをクリックします。

クラスの追加
クラスの追加

○ プログラム

次のようにプログラムを入力してください。

ServletTest.java

  1. package test.servlet;
  2. import java.io.IOException;
  3. import java.io.PrintWriter;
  4. import java.util.Date;
  5. import javax.servlet.annotation.WebServlet;
  6. import javax.servlet.http.HttpServlet;
  7. import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
  8. import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
  9. @WebServlet("/testservlet")
  10. public class ServletTest extends HttpServlet {
  11.     //GET受付
  12.     protected void doGet(HttpServletRequest req, HttpServletResponse resp) throws IOException {
  13.         //クライアントへの出力準備をする
  14.         resp.setContentType("text/html;charset=utf-8");
  15.         PrintWriter pw = resp.getWriter();
  16.         
  17.         //クライアントにHTMLタグを書き出す
  18.         pw.println("<html>");
  19.         pw.println("<head>");
  20.         pw.println("<title>はじめてのServlet</title>");
  21.         pw.println("</head>");
  22.         pw.println("<body>");
  23.         pw.println("ようこそ、Servlet!<br>");
  24.         pw.println(new Date());
  25.         pw.println("</body>");
  26.         pw.println("</html>");    
  27.     }
  28. }

○ TomcatサーバーにServletを登録する

作成したServletを「/testservlet」で呼び出せるようにするために、サーバーに登録します。12行目のようにアノテーションを記述します。「@WebServlet」の引数にアクセスしたいURLのパターンを指定します。新しくServletを追加したら、プロジェクト名を右クリックし、「Tomcat プロジェクト」—「コンテキスト定義を更新」をクリックします。

コンテキスト定義を更新をクリック
コンテキスト定義を更新をクリック

○ テスト実行をする

実行するにはTomcatサーバーを起動する必要があります。起動していない場合は、前節を参照してTomcatサーバーを起動してください。その後、Webブラウザーを起動して、次のようなURLを入力してアクセスしてください。

http://localhost:8080/WebApp/testservlet

実行結果
実行結果

前へ   次へ