プログラムの制御構造

 プログラムを処理する手順として次のものがあります。
 この章での処理手順の説明では「フローチャート」を使います。フローチャートは処理の順番を、図形を使って表します。次のような図形を使用します。
図形 説明
端子 端子:処理の開始と終了を表します。図形の中に「開始」、「終了」などを表記します。
処理 処理:処理を表します。図形の中に処理内容の概要を表記します。
判断 判断:条件判断を表します。図形の中に条件を表記します。この図形で分岐を表現します。
表示 表示:画面出力を表します。図形の中に表示内容を表記します。
手入力 手入力:キーボード入力等を表します。図形の中に入力したデータの保存先を表記します。
流れ 流れ:処理の流れを表します。上から下へ、右から左へと流れを表現します。流れを逆方向に表現するときには矢印を使います。
フローチャートの記号一覧

■ 順次処理

 順次処理は処理を順番に進めます。

 例えば、次の図のように「開始」→「処理1」→「処理2」→「終了」へと順番に処理が進む流れになります。今まで記述したプログラムが順次処理になります。

順次処理の流れ
順次処理の流れ

■ 分岐処理

 分岐処理は条件により複数の処理へと分岐します。

 例えば、次の図のように「開始」→「条件」と流れ、条件が「Yes」であれば「処理1」、条件が「No」であれば「処理2」へ、その後「終了」へと順番に処理が進む流れになります。これから学習する「if文」、「switch文」が分岐処理になります。

分岐処理の流れ
分岐処理の流れ

■ 反復処理

 反復処理は一定の条件の間、指定した処理を繰り返します。

 例えば、次の図のように「開始」→「条件」と流れ、条件が「Yes」であれば「処理1、そして、条件判断に戻るという順番で処理が進みます。条件が「No」であれば「終了」へと進みます。これから学習する「for文」、「while文」等が反復処理になります。

反復処理の流れ
反復処理の流れ

 このいずれかの処理方法を組み合わせてプログラムを作ります。

前へ   次へ