SELECT文を実行する

　データベースからSQL文の「SELECT」文を使ってデータベースからデータを取得する方法を見てみましょう。PDOクラスの「query」メソッドを使ってデータを取得します。

クラス名 PDO
メソッド名 query
パラメーターリスト
パラメター名 説明
string $statement SQL文
返り値
PDOStatement 結果セットを表すオブジェクト。失敗した場合はFALSE。
queryメソッドの仕様

○　ファイル

　「ConnectionTest.php」ファイルをコピーして、次のPHPファイルをプロジェクトに追加してください。

ファイルの種類 PHPファイル
ファイル名 QueryTest.php

サンプルダウンロード

○　プログラム

　次のようにプログラムを記述してください。

QueryTest.php

  1. <!DOCTYPE html>
  2. <html lang="ja">
  3. 　<meta charset="utf-8">
  4. 　<head>
  5. 　　<title>SELECT文実行</title>
  6. 　</head>
  7. 　<body>
  8. <?php
  9. try{
  10. 　//データベースに接続する
  11. 　$pdo = new PDO('mysql:host=' . $host . ';dbname=' . $dbname .';charset=utf8;',
  12. 　　$username,
  13. 　　$password);
  15. 　//データを取得する
  16. 　$result = $pdo -> query('SELECT * FROM users;');
  18. 　//PDOStatementオブジェクトの情報を取得する
  19. 　print('queryStringプロパティ');
  20. 　var_dump($result -> queryString);
  22. 　//取得した結果の列数を取得する
  23. 　print('列数');
  24. 　var_dump($result -> columnCount());
  26. 　//取得した結果の行数を取得する
  27. 　print('行数');
  28. 　var_dump($result -> rowCount());
  29. }catch(PDOException $e){
  30. 　var_dump($e -> getMessage());
  31. }
  33. //データベースを閉じる
  34. $result = null;
  35. $pdo = null;
  36. ?>
  37. 　</body>
  38. </html>

○　実行結果

実行結果
実行結果

○　解説

　22行目で、PDOオブジェクトのqueryメソッドを使ってSQL文を実行しています。パラメーターにusersテーブルを取得するSQL文を、文字列としてセットしています。返り値としてPDOStatementオブジェクトを取得できます。

　26行目では、PDOStatementオブジェクトの「queryString」プロパティーを参照して、実行したSQL文を取得しています。30行目では、PDOStatementオブジェクトの「columnCount」メソッドを使って、取得した結果の列数を取得しています。34行目では、PDOStatementオブジェクトの「rowCount」メソッドを使って、取得した結果の行数を取得しています。

　40行目では、PDOStatementオブジェクト変数にnullをセットしています。これにより、データベースの結果セットが閉じられ、プログラムから結果セットを参照できなくなります。

　PDOStatementオブジェクトの別のメソッドを使って実際にデータを取得して、PHPプログラムで使用することになります。

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