for文

 前節までは、条件分岐の方法を見てきました。これからしばらく、反復処理の方法を見ていきましょう。最初に、for文です。このステートメントは、回数を指定して繰り返し処理を行なわせることができます。

 ここでは、次のような処理方法を見てみます。

■ 配列を指定して繰り返す

 データの集合に含まれるデータ個数分繰り返します。1回の繰り返しの処理でデータの集合から変数にデータを取り出し、繰り返し処理を進めていきます。取り出すデータがなくなると、繰り返し処理が終了します。

for文の書式1
for 変数名 in データの集合:  処理

for文

例:
 for f in fruits:
 print(f)

○ ファイル

 Chapter3プロジェクトに次のファイルを追加してください。

ファイルの種類 空のPythonファイル
ファイル名 fortest1.py

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. #ループするリスト配列を準備する
  2. fruits = ['りんご', 'ばなな', 'みかん']
  3. #配列を繰り返す
  4. for f in fruits:
  5.  print(f)

○ フローチャート

for文フローチャート

○ 実行結果

りんご
ばなな
みかん

○ 解説

 5行目では、for文を使って繰り返し処理を指定しています。furits配順番にデータを取り出し、変数fに入れて繰り返し処理をします。もし、取り出すデータがない場合は、繰り返し処理は終了します。今回は、2行目で準備した配列のデータを順番に取り出し、6行目で表示しているので、実行結果は、配列内のフルーツが1行ずつ表示されます。


■ カウンターを使って繰り返す

 回数を指定して繰り返したい場合は、「range」関数を使ってループします。この関数は、0から引数で指定した数値までの連番をデータとして取得します。

for文の書式2
for 変数名 in range(繰り返し回数):  処理

if else文

for i in range(3):
 print(i)

○ ファイル

 Chapter3プロジェクトに次のファイルを追加してください。

ファイルの種類 空のPythonファイル
ファイル名 fortest2.py

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. #ループ処理
  2. for i in range(3):
  3.  print(i)

○ フローチャート

if else文フローチャート

○ 実行結果

0
1
2

○ 解説

 2行目では、range関数とfor文を使って繰り返し処理を指定しています。range関数の引数に「3」が指定されているので、「0, 1, 2」の3つの範囲が取得できます。そのため、0~2の3回、ループ処理が実行されます。

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