DataTableオブジェクト

　 前節ではDataSetを使いましたが、DataTableオブジェクトを使えば、さらにデータを活用できるようになります。

■　主なプロパティ

■　Columnsプロパティ

　テーブル内の列のコレクションを取得します。

■　DataSetプロパティ

　このテーブルが所属するDataSetを取得します。

■　Rowsプロパティ

　テーブル内の行のコレクションを取得します。

■　TableNameプロパティ

　DataTableの名前を取得または設定します。

■　主なメソッド

■　Clearメソッド

　DataTableからすべてのデータを消去します。

■　NewRowメソッド

　テーブルの列構成を使って新しいDataRowを作成します。

■　ReadXmlメソッド

　XMLスキーマとデータをDataTableに読み込みます。

■　ReadXmlSchemaメソッド

　XMLスキーマをDataTableに読み込みます。

■　Selectメソッド

　DataRowオブジェクトの配列を取得します。

■　WriteXmlメソッド

　DataTableの現在の内容をXMLとして書き込みます。

■　WriteXmlSchemaメソッド

　DataTableの現在のデータ構造をXMLスキーマとして書き込みます。

　先ほどのサンプルを、DataTableを使った方法に変えてみましょう。

○　プロジェクト

　プロジェクトを作成して確認してみましょう。

プロジェクトの種類 Windows フォーム アプリケーション
プロジェクト名 DataTableTest

サンプルダウンロード

○　フォームデザイン

　「DataSetTest」プロジェクトと同じようにコントロールを配置してください。

○　プログラム

　「接続」ボタンをクリックしたときのイベントプロシージャの記述をしてください。

Form1.vb

  1. Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
  2. 　'接続文字列を作成する
  3. 　Dim conString As String = _
  4. 　　"Data Source=.;AttachDbFilename=C:¥Work¥Books.mdf;Integrated Security=True;Connect Timeout=30;User Instance=True"
  6. 　'コネクションオブジェクトを生成する
  7. 　Dim con As New SqlClient.SqlConnection(conString)
  9. 　'SQL文を生成する
  10. 　Dim sql As String = "SELECT * FROM M_ユーザー"
  12. 　'アダプタオブジェクトを作成する
  13. 　Dim ad As SqlClient.SqlDataAdapter = New SqlClient.SqlDataAdapter(sql, con)
  15. 　'データセットオブジェクトを作成する
  16. 　Dim dt As DataTable = New DataTable
  18. 　'データセットとデータベースを同期させる
  19. 　ad.Fill(dt)
  21. 　'DataGridViewとDataSetを関連付ける
  22. 　Me.DataGridView1.DataSource = dt
  23. End Sub

○　実行結果

実行結果
実行結果

　今回は、DataSetではなく、DataTableオブジェクトを作成し、それに対してデータベースのデータを同期させてみました。このようにすれば、DataGridViewのDataSourceプロパティの指定が簡単になります。

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