Visual Basicでのプログラミング手順

 VBでは、基本的に次の手順でプログラミングを行ないます。

手順1 プロジェクトを作成する
手順2 フォームにコントロールを配置する
手順3 配置したコントロールのプロパティを編集する
手順4 イベントハンドラの記述をする
手順5 テスト実行をする

 では、簡単なプログラムを作成しましょう。

サンプルダウンロード

■ VB2010を起動する

 「Windowsロゴボタン」―「すべてのプログラム」―「Microsoft Visual Studio 2010 Express」―「Microsoft Visual Basic 2010 Express」をクリックします。すると、次の図のような画面が表示されます。

VB2010起動時の画面
VB2010起動時の画面

■ プロジェクトを作成する

 メニューの「ファイル」―「新しいプロジェクト」をクリックします。すると、次の図のように「新しいプロジェクト」ダイアログが開きます。そのダイアログの「テンプレート」で「Windows フォームアプリケーション」を選択します。そして、「名前」にプロジェクト名を入力します。今回は、「HelloProject」とします。その後、「OK」ボタンをクリックします。

新しいプロジェクトの選択画面
新しいプロジェクトの選択画面

 すると、次の図のような画面になります。ここで、画面を構成するウィンドウの名称を確認しましょう。

画面の構成
画面の構成

 ※ ツールボックスは、左側に隠れている可能性があります。

■ フォームにコントロールを配置する

 フォームに「Button」コントロールを配置しましょう。ツールボックスから配置したいコントロールを選び、フォーム上にドラッグ&ドロップしましょう。そして、マウスで配置位置や、サイズの調整をします。

「Button」コントロールを配置
「Button」コントロールを配置

■ コントロールのプロパティを編集する

 プロパティを編集したいコントロールを選択し、「プロパティウィンドウ」より編集します。今回は「Button」コントロールの「Text」プロパティに「実行」と入力してください。「Button」コントロールに変化が現れます。

「Text」プロパティの編集
「Text」プロパティの編集

■ イベントプロシージャの記述をする

 今回のプログラムは、「Button」をクリックしたら処理を実行させるようにします。そのため、「Button」コントロールのクリックした際に発生するイベントプロシージャに処理を記述します。「Button」コントロールをダブルクリックしてください。次の図のように、コードエディタが表示され、イベントプロシージャのスケルトンが生成されます。

イベントハンドラのスケルトン
イベントプロシージャのスケルトン

 Private Sub Button1_Click()のブロック内に次のプログラムを記述してください。

  1. Private Sub Button1_Click(sender As Object, e As EventArgs) Handles Button1.Click
  2.  MessageBox.Show("ようこそ、VB2010の世界へ!!")
  3. End Sub

■ テスト実行

 では、動作するかどうかの確認を行ないましょう。ツールバーにある「デバッグ開始」のアイコンをクリックするか、「F5」キーを押します。

ツールバーの「デバッグ開始」ボタン
ツールバーの「デバッグ開始」ボタン

 すると、次の図のようなウィンドウが出てくるので、「実行」ボタンをクリックしてください。メッセージボックスでメッセージが表示されます。

実行結果
実行結果

 停止する場合は、ウィンドウの「閉じる」をクリックするか、次の図にある、ツールバーの「デバッグの停止」ボタンをクリックします。

ツールバーの「デバッグの停止」ボタン
ツールバーの「デバッグの停止」ボタン

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