VBでソフトウェアを作成する際に、さまざまな種類のファイルを使用します。ソフトウェアの規模によっては、複数のソースファイルで構成されることもあります。また、複数のファイルが関連していることもあります。それらを管理しているのがプロジェクトです。
さらに、複数のプロジェクトを管理する単位を、ソリューションと呼びます。どのようなファイルが存在するのかを見てみましょう。先ほどの節で作成した「DebugTest」プロジェクトを見てみましょう。
「C:¥work」フォルダー(プロジェクトを保存したフォルダー)を開いてください。この中に、今回作成したプロジェクト名のフォルダーがあります。
上の図の「DebugTest」フォルダーの中にはソリューションファイルと、プロジェクトフォルダーが格納されています。つまり、ソリューションのフォルダーです。
プロジェクトフォルダー内を見てみましょう。
それぞれのファイルの種類は次のようになっています。
ファイル名 | 内容 |
---|---|
DebugTest.sln | ソリューションを管理するファイル。プロジェクトや、プロジェクトに関係するファイルを管理する |
DebugTest.vbproj | プロジェクトを管理するファイル |
Form1.Designer.vb | デザイナで作成したフォームを実現するプログラムが記述されているファイル |
Form1.resx | プログラムに関するリソース(画像・文字列等の情報)が格納されているファイル |
Form1.vb | ユーザーが記述したプログラムを格納するファイル |
DebugTest.exe | ビルドして作成される実行可能ファイル |
DebugTest.pdb | Debugモードでビルドした際に作成される、デバッグ情報ファイル(Program Debug Database) |
App.config | アプリケーションの設定等を記録するファイル |
プロジェクトの複製を作成したい場合は、ソリューションフォルダーをコピーすることによって作成することもできます。しかし、複製したプロジェクトのファイル名は変わらないので、扱う際には注意が必要です。