Webアプリケーションとは

 Webページは、通常はHtml(Hyper Text Markup Language)という言語によって記述されています。それによってできるファイルはHtmlファイルと呼ばれています。Internet ExplorerなどのWebブラウザーはWebサーバー内にあるHtmlファイルをダウンロードして表示します。

Htmlの仕組み
Htmlの仕組み

 Htmlファイルは基本的には静的なページを表示します。静的とは、毎回同じ表示をするページのことです。カタログのようなものを公開するだけの場合は、これでも十分かもしれません。しかし、最近のWebページは表示するたびに変化しています。例えば、アクセス数をカウントしていたり、日付時刻を表示していたりするWebページが多くあります。これらは動的なページと言えます。動的なページを作成するということは、アクセスするたびに、何らかの処理がされているということです。処理方法は大きく分けて2つに分類できます。

■ クライアントサイド

 クライアント側で処理をさせて、ブラウザーの表示に反映させる仕組みです。クライアントスクリプトにより記述で実現できます。種類としては、JavaScriptやVBScriptなどがあります。

クライアントサイド処理の仕組み
クライアントサイド処理の仕組み

 JavaScriptを使って動的ページを作成してみましょう。

○ Html

 Htmlファイルに次のように記述してください。

test.html

  1. <html>
  2.  <head>
  3.   <title>現在の時刻の表示</title>
  4.  </head>
  5.  <body>
  6.   現在時刻は、
  7.   <script type="text/javascript">
  8.    var _dt = new Date();
  9.    var _time = _dt.getHours() + '時' + _dt.getMinutes() + '分';
  10.    document.write(_time);
  11.   </script>
  12.   です。
  13.  </body>
  14. </html>

○ 実行結果

実行結果
実行結果

サンプルダウンロード

○ 解説

 作成したファイルをダブルクリックしてWebブラウザーで表示します。すると、現在の時刻がWebブラウザーに表示されます。

 Htmlファイルはscriptタグで囲まれた部分を処理として実行します。8行目では日付オブジェクトを生成しています。そして9行目で日付オブジェクトのgetHoursメソッドで時間を、getMinutesメソッドで分を取得して時間の文字列表現を作成しています。そして10行目で作成した文字列をWebブラウザーに書き出しています。

■ サーバーサイド

 サーバー側で処理をさせて、その結果をクライアントのWebブラウザーで表示する仕組みです。サーバーサイドスクリプトなどを使って実現させます。ASP.NETや、PHP、Perl、Python、Rubyなどが用いられます。

サーバーサイド処理の仕組み
サーバーサイド処理の仕組み

 ここまで見てきたような技術を使ってWebアプリケーションを構築します。

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