プログラムを記述する際に、コメントをつけることができます。コメントは、プログラムの中に記述しますが、実行はされません。
コメントの書式 |
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' コメント |
コメントは、シングルクォーテーション(')で表現します。行の中で「'」以降はコメントとみなされます。
○ プロジェクト
次のようにプロジェクトを作成してください。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
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プロジェクト名 | CommentTest |
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
プログラムを記述しているときに、1文が長くなり、見にくくなることがあります。VBは基本的には1行1文ですが、分割することができます。スペースとアンダーバー(_)を使います。
1文記述の書式 |
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~プログラム文 _ ~プログラム文 |
○ プロジェクト
次のようにプロジェクトを作成してください。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
---|---|
プロジェクト名 | DivideTest |
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 実行結果
(イミディエイトウィンドウ)
abcdef
○ 解説
6行目と7行目は文字列を分割しています。1行で記述する場合は「str = "abcedf"」とします。設定する文字列が長い場合は、複数行に分けて記述するとプログラムが見やすくなります。文字列を分割する場合は、「&(文字列連結演算子)」を使って結合する必要があります。
10行目と11行目は命令文を分割しています。この場合の分割は、区切りのよいところで行ないます。単語の途中で行なうことはできません。
14行目はコンソール画面が自動的に消えて、実行が終了してしまうのを避けるために指定しています。コンソール画面が表示されている間に、開発環境内のイミディエイトウィンドウを確認してください。文字列が1行で表示されています。コンソール内で「Enter」キーを押すと画面が閉じ、実行が終了します。
VBでは識別子(この後見ます)は、大文字と小文字の区別をしません。プログラムを記述する際に大文字、小文字が違うだけなら自動的に調整されます。ただし、文字列を比較する場合は、この限りではありません。
VBで既にキーワードとして登録されている予約語があります。これと同じ変数名やプロシージャ名をつけることはできません。
AddHandler | AddressOf | Alias | And | AndAlso | As | Boolean |
ByRef | Byte | ByVal | Call | Case | Catch | CBool |
CByte | CChar | CDate | CDbl | CDec | Char | CInt |
Class | CLng | CObj | Const | Continue | CSByte | CShort |
CSng | CStr | CType | CUInt | CULng | CUShort | Date |
Decimal | Declare | Default | Delegate | Dim | DirectCast | Do |
Double | Each | Else | ElseIf | End | EndIf | Enum |
Erase | Error | Event | Exit | False | Finally | For |
Friend | Function | Get | GetType | GetXMLNamespace | Global | GoSub |
GoTo | Handles | If | Implements | Imports | In | Inherits |
Integer | Interface | Is | IsNot | Let | Lib | Like |
Long | Loop | Me | Mod | Module | MustInherit | MustOverride |
MyBase | MyClass | NameSpace | Narrowing | New | Next | Not |
Nothing | NotInheritable | NotOverridable | Object | Of | On | Operator |
Option | Optional | Or | OrElse | Out | Overloads | Overridable |
Overrides | ParamArray | Partial | Private | Property | Protected | Public |
RaiseEvent | ReadOnly | ReDim | REM | RemoveHandler | Resume | Return |
SByte | Select | Set | Shadows | Shared | Short | Single |
Static | Step | Stop | String | Structure | Sub | SyncLock |
Then | Throw | To | True | Try | TryCast | TypeOf |
UInteger | ULong | UShort | Using | Variant | Wend | While |
Widening | With | WithEvents | WriteOnly | Xor |
変数やプロシージャやクラス(後ほど学習します)に名前をつける際にはルールがあります。この名前を識別子といいます。予約語以外で、かつ、次のようなルールに従った識別子をつける必要があります。
英字 数字 漢字 ひらがな カタカナ アンダースコア(_)
(数字は先頭につけることができない)
例:
abc ← OK _abc ← OK abc1 ← OK
1abc ← NG
漢字などの日本語を識別子として使用すると、入力時の変換が必要になりプログラミングに手間がかかるので、英数字を利用すると便利です。
識別子を指定するときにはその意味が分かるような名前を指定します。そうすることでプログラムの可読性が向上し、メンテナンス等が行ないやすくなります。MSDNライブラリーでは名前付けの規則について次のように推奨されています。