データ型

 VBで変数を宣言する際に使用できるデータ型には次のような種類があります。

■ 数値データ型

 プログラムの中で数値を表現するためのデータ型です。

<整数型>

 正・負を表現できます。

データ型名 サイズ 表現する範囲
Sbyte 1バイト -128~127(符号付き)
Byte 1バイト 0~255(符号なし)
Short 2バイト -32,768~32,767(符号付き)
UShort 2バイト 0~65,535(符号なし)
Integer 4バイト -2,147,483,648~2,147,483,647(符号付き)
UInteger 4バイト 0~4,294,967,295(符号なし)
Long 8バイト -9,223,372,036,854,775,808~9,223,372,036,854,775,807(符号付き)
ULong 8バイト 0~18,446,744,073,709,551,615(符号なし)
整数型

<小数点型>

 小数をもつ数値を表現できます。

データ型名 サイズ 表現する範囲
Single 4バイト -3.4028235E+38~-1.401298E-45 (負の値)
1.401298E-45~3.4028235E+38(正の値)
Double 8バイト -1.79769313486231570E+308~-4.94065645841246544E-324(負の値)
4.94065645841246544E-324~1.79769313486231570E+308(正の値)
小数点型

<その他>

 大きな数値を表現できます。

データ型名 サイズ 表現する範囲
Decimal 16バイト 0~+/-79,228,162,514,264,337,593,543,950,335(小数点なし)
0~+/-7.9228162514264337593543950335(小数点以下 28 桁)
0以外の最小数は+/-0.0000000000000000000000000001(+/-1E-28)
その他の数値型

■ 文字データ型

 プログラムの中で文字を表現するためのデータ型です。

データ型名 サイズ 表現する範囲
Char 2バイト 0~65535(符号なし)
String 可変長 0個~約20億個のUnicode文字
文字データ型

■ その他のデータ型

 プログラムの中で数値や文字以外を表現するデータ型です。

データ型名 サイズ 表現する範囲
Boolean True または、False
Date 8バイト 0001年1月1日0:00:00(午前0時)~9999年12月31日 11:59:59 PM
Object 4バイト(32bit環境)
8バイト(64bit環境)
任意の型を格納
その他の型

■ 変数のデータ型による格納方法の違い

 変数は指定したデータ型によってデータの格納方法が異なります。格納方法には次のような種類があります。

・ 値型

 変数にデータを代入すると、データが直接記憶されます。

例: Dim num As Integer = 100;

値型のしくみ
値型のしくみ

値型の場合、ある変数から別の変数に代入をすると、格納されている値ががコピーされます。そのため、同じ値の別のデータが存在することになります。

例: Dim tmp As Integer = num

値型のコピー
値型のコピー

・ 参照型

 変数にデータを代入すると、データの格納先の情報が記憶されます。

例: Dim str As String = "文字列";

参照型のしくみ
参照型のしくみ

 参照型の場合、ある変数から別の変数に代入すると、格納されているアドレスがコピーされます。そのため、同じデータを複数の変数で参照することができるようになります。

例: Dim list(1) As String
Dim tmp() As String = list

参照型のコピー
参照型のコピー

■ 型推論

 ローカル変数(詳細は後の節で説明)を使うときに、データ型を指定せずに宣言することができます。その場合、初期化に使用される式からデータ型が推論されます。

型推論の書式
Dim 変数名 =

例:

Dim num = 100    ⇔   Dim num As Integer = 100
Dim dnum = 10.5   ⇔   Dim dnum As Double = 10.5
Dim str = "バナナ"  ⇔   Dim str As String = "バナナ"

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