Webフォームを表わすクラス

　クライアントとWebサーバーが情報をやり取りするデータには、HTTPヘッダーが付加されます。その情報を管理しているのがHttpResponseクラスや、HttpRequestクラスです。そのクラスの情報をWebページは持っています。

　WebフォームはPageクラスを継承して作成します。Pageクラスのプロパティを見てみましょう。

■　主なプロパティ

プロパティ名 概要
Application 現在のWebページの要求に対するHttpApplicationStateオブジェクトを取得する・設定する
ClientQueryString 要求されたURLのクエリ文字列部分を取得する
IsPostBack 初めてページを表示しているのか、ポストバックへの応答ととしてページを読み込んでいるかを示す値を取得する
Request 要求されたWebページに対するHttpRequestオブジェクトを取得する
Response 要求されたWebページに対するHttpResponseオブジェクトを取得する
Server HttpServerUtilityオブジェクトを取得する
Session 現在のSessionオブジェクトを取得する
Title ページのタイトルを取得・設定する
User ページの要求を行っているユーザーに関する情報を取得する
Pageの主なプロパティ
プロジェクトの種類 ASP.NET Webアプリケーション
プロジェクト名 PageTest

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○　デザイン

　Webフォームを追加して、次の図のように各コントロールを配置してください。

コントロールの配置例
コントロールの配置例

○　プログラム

　次のようにプログラムを記述してください。

index.aspx.vb

  1. Protected Sub Page_Load(ByVal sender As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Me.Load
  2. 　'Webページのタイトルをセット
  3. 　Me.Title = "ヘッダー情報"
  5. 　'各種ヘッダー情報を表示
  6. 　Me.lblServer.Text = Me.Server.MachineName
  7. 　Me.lblTitle.Text = Me.Title
  8. 　Me.lblUserAgent.Text = Me.Request.UserAgent
  9. End Sub

○　実行結果

実行結果
実行結果

○　解説

　6行目では、PageクラスのTitleプロパティに文字列をセットしています。これにより、Webブラウザーのタイトルバーに表示されます。

　9行目では、Severプロパティ内にあるHttpServerUtilityオブジェクトのMachineNameプロパティを参照しています。これにより、サーバーのコンピューター名が表示されます。11行目では、Requestプロパティ内にあるHttpRequestオブジェクトのUserAgentプロパティを参照しています。これにより、アクセスをしたクライアントのWebブラウザーの情報が表示されます。

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