DataTableクラスにはRowsコレクションがあります。このコレクションにはDataTableオブジェクトの行ごとのオブジェクトがセットされています。このコレクションを通して行情報を参照したり設定したりすることができます。
プロパティ名 | 概要 |
---|---|
Item[Int32] | インデックスで指定した列に格納されているデータを取得・設定する |
Item[String] | 列名で指定した列に格納されているデータを取得・設定する |
ItemArray | 配列を使用してこの行のすべての値を取得・設定する |
Table | 行が属するDataTableオブジェクトを取得する |
メソッド名 | 概要 |
---|---|
Delete() | DataRowオブジェクトを削除する |
IsNull(Int32) | インデックスで指定した列にnull値が格納されているかどうかを示す値を取得・設定する |
IsNull(String) | 列名で指定した列にnull値が格納されているかどうかを示す値を取得・設定する |
○ プロジェクト
プロジェクトを作成して確認してみましょう。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
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プロジェクト名 | DataRowTest |
○ 作成の準備
「DataColumnTest」プロジェクトを修正して作成しましょう。DataColumnTestフォルダーをコピーして、作成するプロジェクト名にフォルダー名を変更してください。
○ プログラム
Mainメソッドを次のように修正してください。
Program.cs
○ 実行結果
データテーブルに登録されている氏名一覧
佐藤
鈴木
高橋
田中
○ 解説
35~38行目では、DataTableオブジェクトのRowsコレクションをループ処理しています。ループするごとにひ一つずつDataRowオブジェクトをとりだし、変数drに格納します。37行目でDataRowオブジェクトの氏名列を指定して設定されているデータを表示しています。