処理を進めていく上で、データを記憶させる必要が出てきます。そのために変数を使用することができます。変数は、データを入れておくことができる箱のようなものです。その箱は使用する前に、どのような名前なのか、どのような種類のデータを入れるのかを指定しなくてはなりません。これを変数の宣言と呼びます。
変数宣言の書式 |
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データ型 変数名; |
○ プロジェクト
次のようにプロジェクトを作成してください。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
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プロジェクト名 | ValiableTest1 |
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 解説
13行目では、numという名前のint型の変数を宣言しています(データ型については次の節で取り上げます)。14行目では、strという名前のstring型の変数を宣言しています。今回のサンプルは実行しても何も表示されません。
変数名は、前節でも学習したように、ルールに従ってつける必要があります。変数を宣言したら、データを格納することができます。これを代入と呼びます。
変数代入の書式 |
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変数名 = 式; |
○ プロジェクト
次のようにプロジェクトを作成してください。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
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プロジェクト名 | ValiableTest2 |
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 実行結果
num:100
str:プログラミング
○ 解説
14、15行目では変数を宣言しています。18行目では変数numに100を代入しています。19行目では変数strに「プログラミング」という文字列を代入しています。
22,23行目では変数を表示しています。「Console.WriteLine()」は、コマンドプロンプトに「()」内で指定した文字列を表示します。22行目では「num:」という文字列と変数numの値を文字列結合して表示しています。23行目では「str:」という文字列と変数strの値を文字列結合して表示しています。
24行目のプログラムは、デバック実行した際に閉じてしまうのを防ぐダミーのプログラムです。「Console.ReadLine()」はキーボードからの入力を受け付けます。今回のプログラムでは一連の処理が終わると入力を受け付ける状態になります。これにより勝手に、実行しているコマンドプロンプトが閉じてしまうことを防いでいます。なお、「デバックなしで開始」をすれば、このプログラムは必要ありません。
また変数は、宣言と同時にデータを代入することもできます。これを変数の初期化と呼びます。
変数初期化の書式 |
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データ型 変数名 = 式; |
○ プロジェクト
次のようにプロジェクトを作成してください。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
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プロジェクト名 | ValiableTest3 |
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 実行結果
num:200
str:C#プログラミング
○ 解説
14行目では変数numを宣言して「200」で初期化しています。15行目では変数strを宣言して「”C#プログラミング“」で初期化しています。18、19行目でそれぞれの変数を表示しています。
ローカル変数(後で説明します)では、変数の初期化をせずに使用すると、ビルド時にエラーが発生します。必ず初期化を行うか、変数に値を代入して利用してください。