C言語を使ってプログラムを作るためには「テキストエディター」が必要です。また、C言語で記述したソースファイルを実行可能ファイルに変換するために「コンパイラー」が必要です。
テキストエディターは、Windows付属のメモ帳を使うことができます。その他にも高機能なテキストエディタソフトウェアがあるので、選んで使用することができます。今回は、テキストエディターを使いますが、他にも統合開発環境(IDE)と呼ばれるソフトウェに含まれるテキストエディターを使うことができます。
IDE(Integrated Development Environment)とは、プログラムの管理、プログラムの作成、プログラムのテストなどを行なうことができる開発支援ソフトウェアです。Microsoft社のVisual Studioや、Eclipse FoundationのEclipseなどがあります。今回は、Visual Studioの機能の一部を使用します。Visual StudioはVBやC#、C++などいろいろな言語でいろいろな種類のアプリケーションを作成することができます。
C言語で作成したプログラムを実行するためには、C言語からコンピューターが理解できる言語である機械語(ネイティブコード)に変換する必要があります。そのためのソフトウェアとしては多数存在します。今回はMicrosoft Visual C++を使ってコンパイルします。今回使用するVisual C++には次の表のような種類があります。(Visual Studio2015のEditions)
種類 | 詳細 |
---|---|
Express | 評価・学習用の無償版 |
Professional | 個人開発向け |
Enterprise | 企業開発向け |
Test Professional | テスター向け |
Community | 個人開発・研究開発向け |
本テキストで使用している環境は、Visual Studio Community 2015です。本テキスト執筆時点では、次のアドレスからダウンロードが可能です。
https://www.microsoft.com/ja-jp/dev/products/community.aspx