処理を進めていく上で、データを記憶させる必要が出てきます。そのために変数を使用することができます。変数は、データを入れておくことができる箱のようなものです。その箱は使用する前に、どのような名前なのか、どのような種類のデータを入れるのかを指定しなくてはなりません。これを変数の宣言と呼びます。
変数宣言の書式 |
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データ型 変数名; |
○ ファイル
次のようにファイルを作成してください。
ファイル名 | valiableTest1.c |
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○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 解説
4行目では、numという名前のint型の変数を宣言しています(データ型については次の節で取り上げます)。5行目では、cという名前のchar型の変数を宣言しています。今回のサンプルは実行しても何も表示されません。
変数名は、前節でも学習したように、ルールに従ってつける必要があります。変数を宣言したら、データを格納することができます。これを代入と呼びます。
変数代入の書式 |
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変数名 = 式; |
○ ファイル
次のようにファイルを作成してください。
ファイル名 | valiableTest2.c |
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○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 実行結果
num:100
c:C
○ 解説
5、6行目では変数を宣言しています。9行目では変数numに100を代入しています。10行目では変数cに「C」という文字を代入しています。
13、14行目では変数を表示しています。「printf()」は、コマンドプロンプトに「()」内で書式指定した文字列を表示します。13行目では「num:」という文字列の後に「%d」を指定していますが、その部分にカンマで区切って指定した変数numの値を整数値として埋め込み、表示します。14行目では「c:」という文字列の後に「%c」を指定していますが、その部分にカンマで区切って指定した変数cの値を文字として埋め込み、表示します。
また変数は、宣言と同時にデータを代入することもできます。これを変数の初期化と呼びます。
変数初期化の書式 |
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データ型 変数名 = 式; |
○ ファイル
次のようにファイルを作成してください。
ファイル名 | valiableTest3.c |
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○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 実行結果
num:200
c:S
○ 解説
5行目では変数numを宣言して「200」で初期化しています。6行目では変数cを宣言して「S」で初期化しています。9、10行目でそれぞれの変数を表示しています。
ローカル変数(後で説明します)では、変数の初期化をせずに使用すると、コンパイル時に警告が発生し、そのまま実行すると思わぬ結果が表示されます。必ず初期化を行うか、変数に値を代入して利用してください。