for文は回数を指定して繰り返し処理をしますが、拡張for文はデータの集合に対して繰り返し処理を行ないます。データの集合(配列やコレクション)の要素を順番に利用することが簡単に行なえます。このステートメントはJava5から用意されました。
foreach文の書式 |
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for(データ型 変数名 : データの集合){ 処理; } |
○ ファイル
次のようにファイルを作成してください。
ファイル名 | ForEachTest.java |
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○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 実行結果
りんご
ばなな
みかん
○ 解説
6行目で配列fruitsを初期化しています。9行目で指定した集合(fruits配列)の要素を先頭から1つ取り出して、変数fruitに格納しています。11行目では取り出したデータを表示しています。繰り返し処理が終了すると、fruits配列から次の要素を取り出し、繰り返し処理をします。取り出す要素がなくなると繰り返しを終了します。
このサンプルのように、拡張for文を使用すると、for文と違い、配列の要素数を調べてそれに応じた回数を指定して処理を記述しなくてもよくなります。データの集合を指定するだけで、要素内を順番に、用意した変数に格納してくれます。拡張forブロック内では、その変数を利用して処理を行ない、繰り返し処理が終わると、次の要素のデータを変数に取り出し、処理を行なうことができます。