PHPを使って動的なページを作成するためには、「テキストエディター」が必要です。また、PHPで記述したページの動作確認や運用をするためには「PHP動作環境」が必要です。
テキストエディターは、Windows付属のメモ帳を使うことができます。その他にも高機能なテキストエディタソフトウェアがあるので、選んで使用することができます。今回は、統合開発環境(IDE)と呼ばれるソフトウェに含まれるテキストエディターを使います。
IDE(Integrated Development Environment)とは、プログラムの管理、プログラムの作成、プログラムのテストなどを行なうことができる開発支援ソフトウェアです。Microsoft社のVisual Studioや、Eclipse FoundationのEclipseなどがあります。今回は、Eclipseを使用します。EclipseはJavaプログラミング言語での開発用として作成されましたが、プラグインにより多様な開発が可能になっています。今回はPHP開発用のプラグインを使用して環境を用意します。
PHPを動かすためには、PHPで書いたプログラムを理解できるソフトウェアが必要になります。前節でも紹介したように、本テキスト執筆時点では、次のURLよりWindows用の動作環境のソフトウェアを入手することができます。
http://windows.php.net/download/
作ったプログラムの実行確認をするためには、運用する環境と同じ状況を作ってテストしなくてはなりません。そのために、Webサーバーソフトウェアが必要になります。代表的なWebサーバーソフトウェアとして「Apache HTTP Server」があります。本テキスト執筆時点では、次のURLよりApacheを入手することができます。
http://httpd.apache.org/download.cgi
今回の実行環境は、「XAMPP」というソフトウェアを使用します。このソフトウェは、Webサーバー環境やPHP環境が含まれ、細かい設定が不要となっています。