コードの記述方法

■ コメント

 プログラムを記述する際に、コメントをつけることができます。コメントは、プログラムの中に記述しますが、実行はされません。

コメントの書式
// コメント
/* コメント1
 コメント2 */

 コメントは、「//」で表現します。行の中で「//」以降はコメントとみなされます。また、複数行をまとめてコメントにする場合は「/* */」で表現します。

○ ファイル

 次のようにファイルを作成してください。

ファイルの種類 PHP ファイル
ファイル名 commenttest.php

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. <?php
  2. /*複数行の
  3.  コメントが記述できます。*/
  4. //ここはコメントです。
  5. $a = 10; //ここにもコメントを書くことができます。

○ 解説

 02、03行目は複数行コメントです。/*~*/に囲まれている部分がコメントとして扱われます。05行目は最初にプログラムが書かれていて、続けて//が指定されているため、行の途中(//以降)からコメント行になります。

■ 1文を複数行に分割する

 プログラムを記述しているときに、1文が長くなり、見づらくなることがあります。PHPは「;(セミコロン)」までを1文として扱います。

1文記述の書式
~プログラム文;

○ ファイル

 次のようにファイルを作成してください。

ファイルの種類 PHP ファイル
ファイル名 dividetest.php

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. <?php
  2. $str = 'abc'
  3.   . 'def';
  4. print($str);

○ 実行結果

実行結果
実行結果

○ 解説

 02、03行目では文字列を2行に分割して記述しています。分割は、区切りのよいところで行ないます。単語の途中や文字列の途中で行なうことはできません。

■ 大文字と小文字の区別

 PHPでは変数名は大文字と小文字を区別します。そのため、入力する際に、識別子の大文字と小文字に注意してください。また、関数名については大文字と小文字を区別しません。

■ 予約語

 PHPで既にキーワードとして登録されている予約語があります。これと同じ定数名や関数名をつけることはできません。

__halt_compiler() abstract and() array() as
break callable
(PHP 5.4 以降)
case catch class
clone const continue declare default
die() do echo else elseif
empty() enddeclare endfor endforeach endif
endswitch endwhile eval() exit() extends
final finally
(PHP 5.5 以降)
for foreach function
global goto
(PHP 5.3 以降)
if implements include
include_once instanceof insteadof
(PHP 5.4 以降)
interface isset()
list() namespace
(PHP 5.3 以降)
new or print
private protected public require require_once
return static switch throw trait
(PHP 5.4 以降)
try unset() use var while
xor yield
(PHP 5.5 以降)

PHP予約語一覧

■ 識別子

 変数や関数やクラス(後ほど学習します)に名前をつける際にはルールがあります。この名前を識別子といいます。予約語以外で、かつ、次のようなルールに従った識別子をつける必要があります。

英文字 数字 アンダーバー(_)
(数字は先頭につけることができない)

例:

$abc ← OK  $_abc ← OK  $abc1 ← OK
$1abc ← NG

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