データ型

 PHPで使用できるデータ型には次のような種類があります。

■ 論理型(boolean)

 プログラムの中で真偽値を表現するためのデータ型です。 「true」か「false」を指定します。なお、大文字小文字を区別しません。

■ 整数(integer)

 プログラムの中で整数値を表現するためのデータ型です。10進数、16進数、8進数、2進数で指定できます。各基数で次のように指定できます。

例:

$decimal = 15;    ← 10進数
$hexadecimal = 0xF; ← 16進数
$octal = 015;    ← 8進数
$binary = 0b1111;  ← 2進数

■ 浮動小数点数(float、double)

 プログラムの中で実数値を表現するためのデータ型です。

■ 文字列(string)

 プログラムの中で文字、文字列を表現するためのデータ型です。文字列は次のような方法で指定できます。

例:

$str1 = ‘りんご’;    ← 引用符
$str2 = “ばなな”;    ← 二重引用符
$str3 = <<<EOS ← ヒアドキュメント
 なし
 パイナップル
EOS;
$str4 = <<<'EOS'     ← NowDoc
 マンゴー
 かき
EOS;

 引用符、二重引用符とヒアドキュメント、Nowdocでの指定の違いは、文字列の中で変数が展開されるかどうかです。

○ ファイル

 次のようにファイルを作成してください。

ファイルの種類 PHP ファイル
ファイル名 stringtest.php

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. <?php
  2. //確認用変数
  3. $height = 175;
  4. //引用符
  5. $quote = '身長:$height cm';
  6. $doublequote = "身長:$height cm";
  7. $heredocument = <<<EOS
  8.  ・身長
  9.  $height cm
  10.  <br>
  11. EOS;
  12. $nowdoc = <<<'EOS'
  13.  ・身長
  14.  $height cm
  15.  <br>
  16. EOS;
  17. //文字化け対策
  18. header("Content-Type: text/html; charset=utf-8");
  19. //変数表示
  20. print($quote . '<br>');
  21. print($doublequote . '<br>');
  22. print($heredocument);
  23. print($nowdoc);

○ 実行結果

実行結果
実行結果

○ 解説

 3行目では、変数heightに身長を表す数値を代入しています。この変数を引用符の中か、二重引用符の中で指定するとどのように表示されるかを確認します。

 6行目では、引用符を使って文字列を作っています。26行目で表示をしていますが、変数名がそのまま表示されています。8行目では、二重引用符を使って文字列を作っています。27行目で表示をしていますが、変数が展開されて中身が表示されます。

 10~14行目ではヒアドキュメントを使って文字列を指定しています。28行目で表示をしていますが、変数が展開されて中身が表示されます。16~20行目ではNowdocを使って文字列を指定しています。29行目で表示をしていますが、変数名がそのまま表示されます。

■ null型

 プログラムの中で値がないことを表現するためのデータ型です。なお、大文字小文字を区別しません。

■ その他の型

 phpにはその他にも、配列型、オブジェクト型、リソース型などがあります。これらは、後の説で扱います。

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