コードの記述方法

 ここではコードの記述方法について、次の点を学習します。

■ コメント

 プログラムを記述する際に、コメントをつけることができます。コメントは、プログラムの中に記述しますが、実行はされません。

コメントの書式
# コメント

 コメントは、「#」で表現します。行の中で「#」以降はコメントとみなされます。

○ プロジェクト

 次のようにファイルを作成してください。

プロジェクトの種類 Pythonアプリケーション
プロジェクト名 Chapter2

○ ファイル

 Chapter2プロジェクトに次のファイルを追加してください。

ファイルの種類 空のPythonファイル
ファイル名 commenttest.py

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. #ここはコメントです
  2. print("comment") #ここにもコメントを書くことができます

○ 解説

 1行目は、行の先頭が「#(ハッシュ文字)」から始まっているので、その行はコメントとして扱われます。2行目は、最初にプログラムが書かれていて、続けて「#」が指定されているため、行の途中(#以降)からコメントになります。


■ 1文を複数行に分割する

 プログラムを記述しているときに、1文が長くなり、見にくくなることがあります。Pythonは基本的には1行1文ですが、分割することができます。バックスラッシュ(\)を使います。

1文記述の書式
~プログラム文 \
~プログラム文

○ ファイル

 Chapter2プロジェクトに次のファイルを追加してください。

ファイルの種類 空のPythonファイル
ファイル名 dividetest.py

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. #文字列の分割
  2. str = "abc" \
  3. "def"
  4. print(str)

○ 実行結果

abcdef

○ 解説

 2、3行目では文字列を2行に分割して記述しています。分割は、区切りのよいところで行ないます。単語の途中や文字列の途中で行なうことはできません。


■ 大文字と小文字の区別

 Pythonでは変数名は大文字と小文字を区別します。そのため、入力する際に、識別子の大文字と小文字に注意してください。


■ インデント

 Pythonはスペースやタブを使ったインデントを、実行文のグループを表すために使用します。


■ 予約語

 Pythonで既にキーワードとして登録されている予約語があります。これと同じ変数名や関数名をつけることはできません。

False await else import pass
None break except in raise
True class finally is return
and continue for lambda try
as def from nonlocal while
assert del global not with
async elif if or yield
Python予約語一覧

■ 識別子

 変数や関数やクラス(後ほど学習します)に名前をつける際にはルールがあります。この名前を識別子といいます。予約語以外で、かつ、次のようなルールに従った識別子をつける必要があります。

英文字 数字 アンダーバー(_)
(数字は先頭につけることができない)

例:

abc ← OK  _abc ← OK  abc1 ← OK  1abc ← NG

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