ここではコードの記述方法について、次の点を学習します。
プログラムを記述する際に、コメントをつけることができます。コメントは、プログラムの中に記述しますが、実行はされません。
コメントの書式 |
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# コメント |
コメントは、「#」で表現します。行の中で「#」以降はコメントとみなされます。
○ プロジェクト
次のようにファイルを作成してください。
プロジェクトの種類 | Pythonアプリケーション |
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プロジェクト名 | Chapter2 |
○ ファイル
Chapter2プロジェクトに次のファイルを追加してください。
ファイルの種類 | 空のPythonファイル |
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ファイル名 | commenttest.py |
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 解説
1行目は、行の先頭が「#(ハッシュ文字)」から始まっているので、その行はコメントとして扱われます。2行目は、最初にプログラムが書かれていて、続けて「#」が指定されているため、行の途中(#以降)からコメントになります。
プログラムを記述しているときに、1文が長くなり、見にくくなることがあります。Pythonは基本的には1行1文ですが、分割することができます。バックスラッシュ(\)を使います。
1文記述の書式 |
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~プログラム文 \ ~プログラム文 |
○ ファイル
Chapter2プロジェクトに次のファイルを追加してください。
ファイルの種類 | 空のPythonファイル |
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ファイル名 | dividetest.py |
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 実行結果
abcdef
○ 解説
2、3行目では文字列を2行に分割して記述しています。分割は、区切りのよいところで行ないます。単語の途中や文字列の途中で行なうことはできません。
Pythonでは変数名は大文字と小文字を区別します。そのため、入力する際に、識別子の大文字と小文字に注意してください。
Pythonはスペースやタブを使ったインデントを、実行文のグループを表すために使用します。
Pythonで既にキーワードとして登録されている予約語があります。これと同じ変数名や関数名をつけることはできません。
False | await | else | import | pass |
None | break | except | in | raise |
True | class | finally | is | return |
and | continue | for | lambda | try |
as | def | from | nonlocal | while |
assert | del | global | not | with |
async | elif | if | or | yield |
変数や関数やクラス(後ほど学習します)に名前をつける際にはルールがあります。この名前を識別子といいます。予約語以外で、かつ、次のようなルールに従った識別子をつける必要があります。
英文字 数字 アンダーバー(_)
(数字は先頭につけることができない)
例:
abc ← OK _abc ← OK abc1 ← OK 1abc ← NG