continue文

 条件分岐や反復処理など処理が複雑になると、処理の途中でさらに流れを変える必要が出てきます。たとえば、反復処理をしている途中で、反復処理を中断するなどといったことです。そのためのステートメントが用意されています。

 このステートメントは、反復処理で使用します。continue文を実行すると、それ以降の繰り返し行なう処理は実行せずに、次の繰り返し処理に移ります。

continue文の書式
continue

○ ファイル

 Chapter3プロジェクトに次のファイルを追加してください。

ファイルの種類 空のPythonファイル
ファイル名 continuetest.py

サンプルダウンロード

○ プログラム

 次のようにプログラムを入力してください。

  1. #計算用変数を初期化する
  2. sum = 0
  3. #繰り返して和を求める
  4. for i in range(1, 10):
  5.  #偶数かどうか
  6.  if (i % 2) == 0:
  7.   #偶数の場合は次の繰り返し処理へ
  8.   continue
  9.  #カウンターを合計に足す
  10.  sum += i
  11. #結果を出力する
  12. print('合計:{}'.format(sum))

○ フローチャート

continue文フローチャート

○ 実行結果

合計:25

○ 解説

 5行目では、カウンターが1~10までの間繰り返すように指定されています。range関数で引数を二つ指定すると、第1引数は開始、第2引数は終了を指定できます。7行目はでは、カウンターを2で割った余りを求めています。もし余りが「0」であれば、2で割り切れる数値である、つまり偶数と判断できるので繰り返し処理をこの時点で中断し、次の繰り返し処理に移ります。割り切れない場合はそのまま繰り返し処理を行います。結果としてカウンターが奇数の数値のみ加算されることになります。

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