プログラムの処理を条件により分岐させることができます。この分岐は、「もし、今日が平日ならば仕事に行く」というように、日常でも「もし、~であれば、~する」という場面が多くあります。それをプログラムで表現するために使用できる命令文として、If文があります。
If文の書式1 |
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If 条件式 Then 処理 End If |
○ プロジェクト
次のようにプロジェクトを作成してください。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
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プロジェクト名 | IfTest1 |
○ プログラム
次のようにプログラムを入力してください。
○ 実行結果
「平日」か「休日」を入力してください:平日
今日は仕事があります。
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「平日」か「休日」を入力してください:休日
(終了)
○ 解説
9行目のConsole.WriteLine()はキーボードからのデータを受け付ける命令です。この命令を実行すると、コマンドプロンプト上で入力待ち状態になります。今回のプログラムはキーボードから入力されたデータを変数strに格納しています。
12行目で入力したデータを比較しています。条件として変数strに格納されているデータが“平日”と等しければ、13行目の命令文で画面に表示されます。条件が満たされない場合は何も処理しません。
次に、「もし、今日が平日ならば仕事に行く、その他の場合は、遊びに行く」というような、「もし、~であれば、~をし、その他の場合は、~する」という条件を見てみましょう。
If文の書式2 |
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If 条件式 Then 処理1 Else 処理2 End If |
○ プロジェクト
次のようにプロジェクトを作成してください。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
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プロジェクト名 | IfTest2 |
○ プログラム
プロジェクトを作成して確認してみましょう。実行するとコンソールに結果が表示されます。
○ 実行結果
「平日」か「休日」を入力してください:平日
今日は仕事があります。
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「平日」か「休日」を入力してください:休日
今日は遊びに行きましょう。
○ 解説
12行目で入力したデータを比較しています。条件として変数strに格納されているデータが”平日”と等しければ、13行目の命令文で画面に表示されます。14行目でElse文が記述されているので、条件が満たされない場合は15行目の命令文でメッセージが表示されます。
入力内容によって“今日は仕事があります。”か、”今日は遊びに行きましょう。”が表示されます。今回のサンプルでは”平日”と入力されれば”今日は仕事があります。“と表示され、それ以外を入力すると”今日は遊びに行きましょう。“と表示されます。
次に、「もし、今日が平日ならば仕事に行く、その他もし、休日ならば遊びに行く、その他の場合は、なにもしない」というような、「もし、~であれば、~をし、その他もし~であれば、~をし、その他の場合は、~する」という条件を見てみましょう。
If文の書式3 |
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If 条件式1 Then 処理1 Else If 条件式2 Then 処理2 Else 処理3 End If |
○ プロジェクト
次のようにプロジェクトを作成してください。
プロジェクトの種類 | コンソール アプリケーション |
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プロジェクト名 | IfTest3 |
○ プログラム
プロジェクトを作成して確認してみましょう。実行するとコンソールに結果が表示されます。
○ 実行結果
「平日」か「休日」を入力してください:平日
今日は仕事があります。
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「平日」か「休日」を入力してください:休日
今日は遊びに行きましょう。
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「平日」か「休日」を入力してください:その他
今日は家でおとなしくしていましょう。
○ 解説
12行目で入力したデータを比較しています。条件として変数strに格納されているデータが”平日“と等しければ、13行目の命令文で画面に表示されます。14行目でElseIf文が記述されているので、さらに入力データを比較しています。条件として変数strに格納されているデータが”休日”と等しければ、15行目の命令文で画面に表示されます。16行目でElse文が記述されているので、条件が満たされない場合は17行目の命令文でメッセージが表示されます。
ElseIf文は複数指定することができます。また、Else文は省略することもできます。
次に条件文に複数の条件を指定する方法を見てみましょう。複数の条件を組み合わせて一つの条件として扱います。その方法として論理積と論理和があります。そして論理否定も確認してみましょう。